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2月20日は歌舞伎の日!身近な伝統芸能のヒミツに迫る!


日本の伝統芸能はなに?と聞かれたら、
多くの人が「歌舞伎!」
と答えるのではないでしょうか。

最近では市川海老蔵さんなどの歌舞伎役者
テレビに出演する機会も多くなり、
すっかり身近な存在になりました。

今回はそんな歌舞伎の記念日、
歌舞伎の日について調べてきました。

身近なようであまり知らない歌舞伎について
たっぷり紹介していきます!

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歌舞伎の日の由来!

歌舞伎の日は1607年2月20日、
出雲阿国(いずものおくに)が
江戸城で徳川家康や諸国の大名たちに
初めて歌舞伎踊りを披露したことに
由来します。

この出雲阿国さんが歌舞伎の創始者
いわれています。

歌舞伎踊りとは当時はやっていた
かぶきもの」のスタイルを取り入れた
新しい踊りでした。

「かぶきもの」とは派手な衣装
一風変わった服装を好み、
ふつうではない行動
走った人たちの総称です。

戦国時代末期の1596年から江戸初期の
1646年ごろまで京都や江戸で流行しました。

「かぶきもの」たちは徒党を組んで行動し、
飲食代をふみたおしたり
因縁をふっかけて金品を奪ったり、
家の障子をやぶったりと
迷惑行為を毎日していたようです。

また、自分の武勇伝を語るのが大好きで、
それが元でケンカになることもしばしば。

辻斬り、辻相撲(?)、辻踊り(??)など
往来での無法行為も好んだのだそう。

・・・たちのわるいチンピラですな。
現代でいうとヒップホップな
ヤンキーさんでしょうか。踊るし。

 

で、話を戻しますと、出雲阿国さんが
それまでの踊りに「かぶきもの」の要素を
加えて作り上げたのが「歌舞伎踊り
というわけです。

どこら辺が「かぶいて」いたのかというと、
出雲阿国さん、女性なんですが、
劇中では男装してお茶屋の女の子
色恋沙汰を繰り広げるんです。

女性が「かぶきもの」の格好をして行う
歌舞伎踊りはたいそう当時の人にうけ、
最終的には江戸城にて江戸幕府の初代将軍、
徳川家康に見てもらえる栄光
勝ち取りました。

そして、出雲阿国が家康らの前で
歌舞伎踊りを披露したのが
1607年2月20日のことでした。

これに由来して
2月20日歌舞伎の日となりました。

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歌舞伎の豆知識

高い?安い?歌舞伎の値段

伝統芸能に興味はあるけど
実際見るとなると値段が高そう・・・
ってイメージありませんか?

せっかく興味があってもお金の問題で
あきらめてしまうのはもったいない!

ということで歌舞伎を見るのに
どれくらいかかるのか調べてみました。

1年で一番値が張るとされる
正月興行のお値段がこちら。

1等席  19,000円
2等席  15,000円
3階A席  6,000円
3階B席  4,000円
1階桟敷席 21,000円

映画とかと比較すると
やっぱりお高い感じはしますね。

ですが、歌舞伎には当日券の
一幕見席(ひとまくみせき)があります。

一幕といって1場面しか見られない
チケットですが、その代わり
お値段が500円から2,000円程と
たいへんリーズナブル。

とにかく一回歌舞伎を見てみたい!
でも安い方がいい!
という方におすすめです。

 

歌舞伎揚げのひみつ


歌舞伎と聞いてこちらの歌舞伎揚げ
想像しちゃう人も多いのでは?

歌舞伎の幕風のパッケージ
サクサクの揚げせん

昔からの定番商品でありながら
今でも人気のある揚げせんべいの王様です。

さて、この歌舞伎揚げ、パッケージ
歌舞伎っぽい柄だから歌舞伎揚げなんだ、
と誤解されがちですが、
じつはほかにも歌舞伎要素があるんです。

それがせんべいの形

歌舞伎揚げは丸と四角、
2つの形がありますが、
実はこれが歌舞伎の家紋
デザインしたものなんです。

揚げた状態ではよくわからないですが、
揚げる前の製品にはしっかりと模様が!

ちなみに左の四角が三升(みます)といって
成田屋の家紋

成田屋というと冒頭にも出てきた
市川海老蔵さんが所属する一族です。

右の丸は丸に二つ引(まるにふたつびき)
といって松嶋屋の家紋

松嶋屋はというと、
テレビドラマにも精力的に出演されている
ラブリンこと片岡愛之助さんが有名ですね。

 

歌舞伎由来のことばたち

江戸時代から続いてきた
伝統芸能というだけあり、
歌舞伎が由来となっていることば
意外とたくさんあります。

ここではそんなことばたちを紹介します。

 

●黒子・黒衣(くろこ・くろご)

歌舞伎の舞台には欠かせない
黒装束に黒頭巾の人たち

主に小道具の操作役者の着替えの手伝い
といった、縁の下の力持ちです。

ちなみに本来は黒衣(くろご)が
正しい表記だったのですが、
誤用が定着してしまい、
今ではどちらでもOKとなりました。

 

●差し金(さしがね)

舞台上でちょうちょ人の魂など、
飛び回るような小道具は
黒子が竿の先に針金をさして
そこからつるして物陰から操作しました。

この竿針金小道具をまとめて
差し金」と呼びました。

これが転じて裏で人に入れ知恵したり、
そそのかしたりすること
「あれは誰々の差金に違いない」と
表現するようになりました。

 

●二枚目・三枚目(にまいめ・さんまいめ)

江戸時代の歌舞伎小屋には演目の
キャストを表す看板が掲げられていました。

看板には役者の名札がぶら下げられていて、
端から一枚目、二枚目、三枚目・・・と
カウントしました。

かけられる位置で
だいたいの役柄が決まっていて、

一枚目は思慮分別のある大人。話の主役

二枚目美形で人気のある若者役。

三枚目面白担当

と別れていました。

これが現在まで生き残り、二枚目はイケメン
三枚目はオモシロという意味になりました。

主役の一枚目よりイケメンの二枚目が
生き残るあたり、女性人気って大事だな~と
思う次第です。

 

2月20日は歌舞伎の日!まとめ

2月20日歌舞伎の日
・由来は、出雲阿国がこの日に家康の前で歌舞伎踊りを踊ったから
・歌舞伎は日本の文化に影響を与えていた!

世界無形文化遺産にも登録されている
日本を代表する芸能、歌舞伎。

古典芸能ということで
敷居の高さを感じてしまいますが、
テレビタレントとして
なじみ深い人も増えてきており、
昔に比べるとかなり壁は低くなってきている
と感じています。

2月20日は勇気を出して日本の伝統芸能
ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?

 - 2月, 記念日