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国産うなぎの定義ってなに?輸入しても国産表示の謎!


暑い季節になってくると
どうしても
食欲が落ちてしまいがちですよね。

食が進まない…そんな中でも
土用の丑の日に食べる
うなぎは楽しみにしているという方も
多いのではないでしょうか。

年に一度の土用の丑の日、
せっかくだし奮発して国産のうなぎを…
なんて話もちらほら聞きます。

では、何をもってして
国産のうなぎ”と定義されるのかは
ご存知ですか?

日本でふ化して、日本で育って
日本で漁獲されたうなぎだけが国産でしょうか?

どうやら
そうではないらしいのです。

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国産うなぎの鍵は養殖にあり

まずうなぎについてですが、
天然のうなぎというのは
市場に出回ることはほとんどありません

料亭ですら確保が
難しいということですから、
スーパーなどで目にすることは
ほぼないと言っていいでしょう。

ですので我々が普段口にするのは
9割以上が養殖のうなぎ
ということになります。

そしてこの養殖というのが、
国産うなぎ定義する上で
とても重要になってくるのです。

 

国産うなぎ養殖においての”長いものルール”

うなぎは人工的に繁殖させたり、
卵からふ化させて育てる養殖技術が
まだ確立されていません。

そのため、天然の稚魚(シラスウナギ)を漁獲して
成魚まで育てることを養殖と呼びます。

この際、稚魚が水揚げされた場所を
産地とするのではなく、
水揚げの後に育てられた養殖地
産地として表示されます。

もう少し詳しく説明すると、
うなぎが稚魚から成魚になるまでの間で
最も長く育った場所”が
産地として認められるのです。

これがいわゆる
長いものルール”です。

つまり、国外で水揚げした稚魚を
日本で長く育てれば
国産うなぎと呼べるようになるんですね。

ちょっと驚きの事実です!

さらにいうと、うなぎの稚魚というのは
ガバッと一気に獲れる、
というものでもないそうです。

漁の方法は非常に地道なものであり、
一度に大量には捕獲することはできません。

そのため、色々なところから
少しずつ稚魚を集めて
ある程度のまとまった量になったところで
ようやく養殖業者に引き渡されます。

ということは例えば
中国から輸入されて日本で養殖したうなぎも、
中国でのおおもとの”原産地”は
バラバラだということになります。

それが国産の表示
売り場に並ぶわけですね。

もううなぎって
一体どこ出身なのでしょうか(笑)

 

国産と定義されるだけの訳がある


とはいえ”長いものルール”というのは
きちんと法律にのっとった規定です。

ルールが決められるのには
それなりの訳があり、
原産地は味に関係ないのでは?
というのが最近の定説なんです。

うなぎは水質や餌などの
環境”がかなり直接的に味に影響するので、
どんな養殖業者に育てられるか
大きなポイントになります。

日本は養殖の技術も比較的進んでいますし、
餌や水質なども高水準なものが多いです。

つまり生育環境が味に直結するうなぎには
かなりの良環境だといえるのです。

国産”の表示は少なくとも
その良環境の中で長く育てられたこと
証明してくれているのです。

日本国内で
手塩にかけて長く育てられたうなぎ。

これはもう
国産と言ってなんの問題もないでしょう。

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おいしくうなぎを食べましょう

ちょっとお高めのうなぎ専門店などでは
仕入れの際、
国産か外国産かはほぼ気にしないそうです。

これは産地による偏見をもたず
うなぎそのものの状態を見て
良いもの選ぶためです。

それはやはり
産地よりも育った環境が大事
ということに他なりません。

せっかくうなぎを食べるのなら、
楽しい気分で
おいしく食べたいですよね。

国産にこだわり過ぎるのではなく、
自分がおいしいと思えるうなぎを見つけて
じっくりと堪能しましょう!

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