初恋の日の由来はあの文豪!粋なサービスやイベントも紹介
日本には
たくさんの記念日があります。
祝日のように
国が定めた記念日。
企業が打ち出したものや
各界の組合・協会が提唱したものなど
成り立ちはさまざまです。
その中に”初恋の日”なんて
ロマンチックな記念日があることを
ご存知ですか?
今回は初恋の日の由来や
イベントなどについて、
ご紹介したいと思います!
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初恋の日の由来は…有名なあの”詩”
初恋の日は
明治の小説家・詩人である
島崎藤村の作品に
由来して制定されました。
1896(明治29)年、
島崎藤村は”こいぐさ”の一編として
“初恋の詩”を発表します。
大人となっていく少女への
少年の淡く初々しい恋心を描き、
島崎藤村の
代表作ともいわれる初恋の詩。
この詩を掲載した
文学界という雑誌が刊行されたのが
10月の30日でした。
これを由来にして
初恋の日は
10月30日に決定されたのです。
初恋の日を制定した”ゆかりの宿”
初恋の日を制定したのは
中棚荘(なかだなそう)という
老舗の温泉旅館です。
どうして旅館が?
と思うかもしれませんね。
この中棚荘は
島崎藤村ゆかりの地なんですよ。
島崎藤村は
執筆活動を行う傍らで
何度か教職についています。
英語教師として
長野県の小諸市で約6年を過ごし、
そのときによく通ったのが
この中棚荘だったんです。
温泉を気に入って
好んで入浴したそうですよ。
“千曲川旅情の歌”という詩の中で
中棚荘のことが
歌われていることからも、
強い思い入れが感じられます。
そんな中棚荘が
記念日を作ってくれたのなら、
島崎藤村も
喜んでいるかもしれませんね。
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初恋の日の関連イベント・サービス
中棚荘では、
初恋の日・詩に由来したイベントや
サービスが行われています。
代表的なものとしては
”初恋はがき大賞”。
毎年、
初恋の想いをテーマにした
絵手紙や詩歌・エッセイなどを
全国から広く募集しています。
応募作品の中から
受賞作が選ばれ、
表彰式も行われているんですよ。
旅館の宿泊券など
すてきな賞品も
もちろん用意されています。
また、初恋の詩を
モチーフにしたサービスとして
少し変わった温泉もあります。
初恋の詩の中で、
主人公の少年は恋した少女と
りんごの木の下で
何度も待ち合わせをします。
少女にりんごの実を手渡され
ときめいたりと…
初恋の詩の世界で
りんごは重要なアイテムです。
それにちなんで
浴槽にりんごの実を浮かべた
“初恋りんご風呂”が
中棚荘の名物になっています。
甘い香りに包まれて
ゆっくりと温泉を
堪能することができますよ。
詩や絵はがきなど
創作活動が苦手という方も
こちらなら
気軽に楽しめそうですね。
初恋の日に浸ってみましょう
誰でも経験したであろう
淡い初恋。
しかし、
いつから恋心を抱いたのかなんて
なかなかはっきりと
分かるものではないですよね。
ですから
初恋の日を一つのきっかけに
想い出や感傷に
浸ってみてはいかがでしょうか。
幼く純真な気持ちに
もう一度
触れられるかもしれませんよ。
りんごのように甘酸っぱい初恋…
みなさんの心の中には
どんな詩が眠っていますか?