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雪の種類と名前!雪が楽しくなる雑学をご紹介!

遠くの山が白くなったり、
天気予報に雪だるまが現れたり。

各地で雪が降り始める
「ああ、今年も冬が来たなぁ」
って気分になりますよね。

ところで皆さんは種類名前
いくつご存知でしょうか?

粉雪やボタン雪、名残雪あたりは
聞いたことがある方も多いと思います。

ですが、日本語には雪を表す言葉
とてもたくさんあるんです。

今回は厳選した20種類の名前をご紹介します。

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雪の種類と名前 時期で分類

それでは早速雪の種類と名前について
みていきましょう。

まずは時期による名前をどうぞ。

 

・初冠雪(はつかんせつ)
山の頂にはじめて雪が積もった様子。

ちなみに富士山の初冠雪は
例年9月末から10月はじめごろです。

 

初冬

・初雪(はつゆき)
シーズンの最初に降る雪。

また、平安時代で着物の色の
組み合わせを表す言葉でもあります。

着物の表が白、裏が曇った白
または紅梅色の組み合わせを
初雪といいます。

平安時代、おしゃれですね。

 

・根雪(ねゆき)
雪解けの季節まで地面を覆う雪の名前。

「根雪が張る」「根雪が解ける」と使い、
本格的な冬、春の到来の目印になります。

根雪がしっかり張ると土の中が冷気で
殺菌されるため、いいじゃがいもが
出来るのだとか。

農家の知恵ですね。

 

冬(12月から1月)

・八日吹き(ようかぶき)
12月8日に降る雪。

この日は吹雪が必ず吹くといわれ、
仕事を休む習慣があったのだそう。

 

・臘雪、臈雪、﨟雪(ろうせつ)
旧暦の12月(現在の12月末から2月ごろ)に
降る雪。

元ネタは虚堂録(きどうろく)という
禅の教えで、臘雪連天白
(ろうせつ てんに つらなって しろし)
と言うのだそうです。

これが書かれた掛け軸も売られています。
風流ですね。

 

・三白(さんぱく)
正月の1日、2日、3日に降る雪の名前。

これ以外にも米・紙・塩の白いもの三つ
だったり、防長三白といった政策が
江戸時代の長州にあったり。

白いものでありがたいものを3個並べるときに
こう言ったようです。

 

・終雪(しゅうせつ)、涅槃雪(ねはんゆき)
降雪シーズンの最後に降った雪の名前。

最後の雪にこれだけバリエーションが
あることに、日本語の雪に対する
懐の深さが感じられます。

このほかにも、同じ意味の言葉として
雪の果て・忘れ雪・雪の別れがあります。

 

・残雪(ざんせつ)、去年の雪(こぞのゆき)
春になっても北庭や山の岩陰・木陰などに
消え残っている雪。

「きょねん」ではなく「こぞ」なので注意。

 

・太平雪(たびらゆき)、だんびら雪
春に降る一片が大きく、平たい雪の名前
春の淡雪(はるのあわゆき)とも。

 

雪の種類と名前 降り方、形で分類

・細雪(ささめゆき)
細かい雪、もしくはまばらに降る雪。

谷崎潤一郎の小説および派生作品が強すぎて
画像検索で細雪の画像がぜんぜん
見つからないという弊害が・・・

 

・粉雪(こなゆき)、小米雪(こごめゆき)
粒が小さく手触りの良い雪。
パウダースノーとも言い、スキーやスノボーを
する人たちから好まれています。

 

・アスピリンスノー
パウダースノーのさらに上を行く質の良い雪。

岩手県の安比(あっぴ)高原スキー場の雪は
北海道のパウダースノーを凌駕することが
売りなのだとか。

 

・粒雪(つぶゆき)
読んで字のごとく粒状の雪。

また、粒雪と書いて(ざらめゆき)と読む
場合もあります。

 

・牡丹雪(ぼたんゆき、ぼたゆき)
降る途中で雪の結晶が互いにくっついて、
大きな塊となった雪の名前です。

花の牡丹に似ているからともボタボタした
雪だからともいわれています。

 

・泡雪、淡雪、沫雪(あわゆき)
泡のようにふわふわとしていて、すぐに
溶けてしまう雪の名前です。

雪のはかなさを表すときによく出てきます。

 

・風花(かざはな、かざばな)
降り積もった雪が強い風に吹かれて
吹き飛ばされたときに起こる現象です。

飛ばされた雪が太陽光を反射して
とても美しいです。

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雪の名前 積もり方、状態で分類

・吹雪(ふぶき)
積もった雪や降っている雪が強風で飛ばされ
視界が損なわれている状態のこと。

風速により、風雪(ふうせつ)、吹雪、
猛吹雪とランク分けされています。

 

・白雪(しらゆき、しろゆき、はくせつ)
雪の白さを表した言葉。

ちなみに童話・白雪姫は英語で Snow White,
原作のドイツ語ではSchneeweisschen。

どちらも雪のように白い子って意味で
わりとナイスな訳語となっています。

 

・深雪(みゆき、しんせつ)
音で意味が変わり、
「みゆき」読みでは雪の美称。
御雪とも書きます。

「しんせつ」読みでは深く降り積もった
雪を表す言葉となります。

人名としても時々使われる
用途の広い言葉ですね。

 

・雪花、雪華(せっか)
雪の結晶のこと。また、雪が降る様子を
花が散る様にたとえたもの。
「ゆきばな」と読む場合も。

なお、雪の結晶の形は
中国では約2,200年前から知られており、
日本でも江戸時代には
現在に近い形でまとめられました。

そのため、家紋が雪華模様だったり、
着物の柄に雪華模様が
使われている例もあったりします。
江戸時代おしゃれ!

 

雪の種類と名前・まとめ

種類名前を20種類ほど紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか。

改めて日本人の雪に対する思い入れの強さ
感じられた気がしますね。

日本語の豊かさ繊細さを感じ取って
いただけたら幸いです。

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