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甘酒が夏の季語って知ってる?その理由は江戸時代にあった!

皆さんが甘酒の飲むのって
いつ頃でしょうか?

寒い冬の時季や、
お正月に飲むという方が
多いと思います。

しかし俳句の世界では、
甘酒は季語なんです。

どうして甘酒が
を表現する季語なのか。

その理由
調べてみました!

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季語ってなに?

まずは季語とは何か、
押さえておきましょう。

季語というのは、
俳句を詠むときに必ず用いる
季節を表す言葉です。

なら菜の花
なら北風などが
季語になりますね。

簡単にいうと、
その季節っぽい言葉
いったところでしょうか。

季語を取り入れることで、
俳句に季節感が生まれます。

四季が豊かな日本ですから、
季節感表現するのは
とても大切ですね。

 

なぜ甘酒は夏の季語?

季節っぽい言葉が季語!
とご説明しましたが

「いやいや甘酒って
全然夏っぽくないじゃん(笑)(笑)」

なんて笑っている顔が
画面越しに見える気がします。

確かに甘酒って、
あまりイメージ
無いですよね。

そこで!

時代をグーンと
さかのぼってみましょう。

時代を戻って戻って
江戸時代

江戸時代ごろには、
一年を通して
甘酒が売られていました。

中でも甘酒が
よく売れたのがです。

甘酒は『飲む点滴』である
といわれるほど
栄養満点な飲み物。

もちろん当時に
点滴なんて言葉はありませんが、
甘酒が体にいいことや
元気が出ることは周知の事実。

そこで江戸時代の人々は、
暑くなる季節
夏バテ防止暑気払いをするため
甘酒をよく飲んだのです。

あまざけ 何故夏の

冷たいドリンクとして飲む人も、
あえて熱いまま飲む人も
両方いたのだとか。

夏こそ熱いものを食う!
なんていう人も結構いますが、
その感覚でしょうかね。

また江戸時代のころは、
砂糖を使った甘味などが
まだまだ高級品でした。

しかし甘酒は
砂糖を使っていないので
かなり安価であり、
庶民が手軽に口にできる
数少ない甘味だったんです。

夏には糖分の摂取も
必要ですから、
より甘酒需要が集まった…
のかもしれませんね。

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甘酒が季語になった俳句

せっかくですので、
甘酒季語として使った
俳句を見てみましょう。

どんな俳句
詠まれているのでしょうか?

 

あま酒の 地獄も近し 箱根山(与謝蕪村)

旅行の際に
詠われた句のようですね。

箱根の名物である甘酒と、
地獄谷の名前が出されています。

俳句に残すくらいですから、
楽しい旅だったのでしょうね。

 

御仏に 昼供へけり ひと夜酒(与謝蕪村)

甘酒は一晩寝かせて作るので、
一夜酒(ひとよざけ)ともいいます。

お供えものは
たいてい朝にするものですが、
この句ではお昼
甘酒お供えしているようです。

「暑いから甘酒飲も…」
「おっ、そうだ。仏様にもお供えしよ

こんな感じでしょうか?
なんだかほのぼのしますね。

 

一夜酒 隣の子迄 来たりけり(一茶)

夏の暑い日に、
子供甘酒の飲ませようと
呼んでみたら…
お子さんまでやってきたと(笑)

甘酒あまくて美味しいもんねぇ
飲みたいよねぇ

なんて微笑みかけたくなる、
可愛らしい句ですね。

 

甘酒の 甘きをにくむ 我下戸ぞ(正岡子規)

甘酒くらいしか飲めない
下戸な自分が
だったんでしょうか。

憎しみがなぜか
甘酒に向いていますね。

お酒飲めない人
悔しさが伝わってきますが、
クスっと笑えてしまう
そんな句ですね。

 

夏には甘酒と俳句を楽しもう!

甘酒季語である
理由を調査してみましたが、
いかがでしたか?

江戸の人々はを中心に、
甘酒を楽しんでいたのですね。

最近は夏場でも
冷やし甘酒を売ってたりしますが、
原点回帰のような
ものなのかもしれません。

次の夏からは、
甘酒夏バテ予防をしてみるも
いいと思います。

甘酒を飲みながら、
一句読んでみるというのも
風流で楽しそうですね。

 - 季節_春, 豆知識