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教えて!台風と熱帯低気圧と温帯低気圧の違いとは?


台風といえば、
「雨風の嵐がやって来る!」
かんたんに想像できると思います。

と同時に、台風の天気予報でよく聞く
熱帯低気圧」や「温帯低気圧」。

いざ聞かれて説明しようにも
違いがいまいちわからない…。

そんなあなたのために、お答えします。

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台風の生まれは?

台風の出生地
熱帯・亜熱帯地域です。

熱帯・亜熱帯地域は、
インドネシアやフィリピンなどと、
日本よりも赤道に近い地域ですよね。

赤道に近い地域となると、
太陽の日射しも、より強く
気温も高くなります。

この暑い地域の海上は、
海水が温められ、
水温が高くなります。

すると、どうなるでしょう?
水って、温められると
水蒸気になりますよね?

まさに、海面でも
同じ状況が起きているのです。

夏になり気温が上昇すると、
海面からの水蒸気も多量に発生し、
海上の大気の状態が不安定になってきます。

その水蒸気が、水のつぶに変わるとき、
熱を発生させて、さらに
海上の湿った空気を水蒸気にします。

すると舞い上がる水蒸気が、
しだいに激しい上昇気流となっていき、
それと同時に気圧が下がります。

こうしてできた低気圧のことを
熱帯低気圧と呼ぶのです。

実は、台風の赤ちゃん
熱帯低気圧なんですね。

では、熱帯低気圧から、
台風に変わる境目とは
何なのでしょうか?

 

熱帯低気圧から台風へ

太平洋の西北部で発生した熱帯低気圧。

この熱帯低気圧の中心に向かって、
地球の自転の影響で、
反時計回りに風が吹き込みます。

そして、うずを巻くようになり、
さらにらせん状の上昇気流となって
積乱雲がたくさん発生するのです。

これをくり返すうちに、
大きなうず雲に成長します。

うずの中心に近いところが
一番風が強く、
この中心付近の最大風速が
秒速17m以上になったものを
台風と呼ぶのです。

 

熱帯低気圧の中心付近の
風の強さが、基準をこえた時に
台風と呼び名が変わるんですね!

では、台風その後
どうなっていくのでしょうか?

 

台風から温帯低気圧へ

熱帯低気圧から発達してできた台風。

勢力を増しながら北上していきます。
そして日本列島にやってくるのです。

陸地にあがったりしていくうちに、
だんだんと気温の低い地域
たどり着きます。

熱帯から温帯へと、
気温が低い地域にまで進むと、
台風のエネルギー源である
水蒸気が取り込まれなくなります。

そして、冷たい空気暖かい空気
うずを巻いて混ざり合おうとし、
台風の構造の性質が変化するのです。

この変化したものが
温帯低気圧と呼ばれるのです。

そのため、台風が温帯低気圧に変わっても
弱まるわけではありません

また、最大風速が秒速17m以上になっても、
温帯低気圧を台風とは呼ばないのです。

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まとめ


いかがでしたか?

ここまでをまとめると、
台風は、
熱帯低気圧の勢力が強まり
ある基準を超えたもの。

熱帯低気圧は、
熱帯・亜熱帯地域で発生した、
水蒸気をエネルギーとして
うず巻く低気圧。

温帯低気圧は、
温帯地域で
冷気暖気が混ざり合って
うず巻く低気圧。

台風熱帯低気圧は、
性質は同じ

温帯低気圧は、
台風と熱帯低気圧とは
違う性質のもの。

ということがわかりました。

台風の成り立ちから消えゆくまで。

実は、気温地球の自転が影響している
というのは思わぬ事実でした!

これで、お子さんにいつ聞かれても
自信をもってお答えできますね!

 

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