点滴のときに逆流はなぜ起こるの?逆流が起こる原因4選
みなさんは
点滴をしたことは
ありますか?
点滴をしたときに
「逆流」が起きることが
ありますが、
患者側としては
恐怖感を感じてしまいますよね…
しかし、
なぜ逆流は
起こってしまうのでしょうか?
そこで今回は、
「点滴のときに
逆流はなぜ起こるのか?」
について調べてみました!
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点滴のときに逆流はなぜ起こるの?
では、さっそく
逆流はなぜ起こるのか
見ていきましょう!
と、その前に
逆流とはどういう状況をいうのか
みなさんは知っていますか?
「点滴の逆流」とは?
点滴の逆流とは、
点滴を投与したときに
輸液本体の方に
患者さんの血液が
逆流している状態のことを
いいます☆
点滴が逆流してしまうと、
つい慌ててナースコールを
押しちゃいますよね(汗)
慌てないためにも、
なぜ逆流が起こるのかを
知っておきましょう♪
点滴の逆流が起こる原因4選
原因1:点滴本体のボトルと穿刺部の落差が少ないため
もっとも多い
点滴の逆流が起こる原因が
この「点滴本体のボトルと
穿刺部の落差が少ない」ということ★
ベッドや点滴用のイスで
安静にしているときに
点滴を打たれたときは、
順調に点滴がおとされていても
患者さんもずっと
横になっているわけではないですよね!
立ったり動いたりしているうちに
点滴本体のボトルと穿刺部の
落差が少なくなるため、
点滴で逆流が起こってしまうんです。
また、
動ける患者さんは
点滴をしたままトイレにも
行くと思いますが、
そのときにも注意が必要です!
トイレで排便をするときに
いきむことによって
圧が上昇してしまい、
逆流が起こってしまうんだとか…
動ける患者さんに
起こりやすい原因といえますね!
特に
高齢の患者さんの中には、
点滴をしているときに
トイレに行きたくなると
どうしていいか分からなく
なってしまう人も多いといいます。
すると、
点滴台を押さずに
点滴のボトルだけ持って
移動してしまうことも
あるんだとか!
このような行動は、
逆流を引き起こすかもしれないので
絶対NGですよ!
点滴をしているときは
看護師さんに、
「点滴中に
お手洗いに行きたくなったら、
ナースコールを押してください」と
伝えられると思います。
また、
点滴をする前に
お手洗いに行くように
言われると思うので、
できるだけ行っておくのが
ベストですよ☆
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原因2:針が動脈に入ってしまっているため
針を刺したときに
勢いよく血液が逆流してきたり、
輸血ルートを接続したのに
点滴がおりてこないで逆流してくるので
すぐに分かります★
通常、点滴をするときには
静脈に針を刺しますが、
動脈を刺してしまう看護師さんも
なかにはいるんだとか…!?
そんなことあり得ない!
と思うかもしれませんが、
結構な確率で
実際に起こっているというから
驚きですよね!
全身の状態がとても悪く、
動脈の血圧が低くて
「末梢静脈路確保」や、
「シャント形成」がある
患者さんに特に起こりやすい
といいます。
「末梢静脈路確保」とは、
静脈の中に
針やチューブを留置して
点滴を確保する処置のこと。
そして「シャント形成」とは、
過去に心臓カテーテル治療や
脳血管治療など
血管治療を受けたときに、
まれに動静脈シャントを
形成されてしまうことがあるんです。
すると、知らないうちに
シャント部位から
静脈に針を刺したときに
動脈血が流れてしまい
逆流してしまうことも
“まれなケース”ですがあります!
原因3:輸液ルートと延長チューブの接続が外れているか、緩んでいるため
輸液ルートと呼ばれる管や
延長チューブという
薬液を入れるチューブが
外れていたり緩んでいると
逆流の原因になってしまいます!
逆流した血液は
徐々に体の外に流れていって
しまうんです。
これはとても怖いことで、
外れや緩みが原因で
失血死してしまうケースも、
年間複数報告されていると
いいます。
これは看護師さんの接続が
甘かっただけでなく、
患者さん自身が気づかないうちに
接続の部分を
外してしまう場合もあるんだとか…
少しでも異変を感じた場合には、
ナースコールで呼ぶのが
安心ですね!
布団などの掛け物で隠れてしまい
発見が遅れることもあるので、
できるだけ意識的に
見るようにしましょう☆
また、看護師さんが
側管から薬液を投与するときに
バーの操作を誤り
フタが緩んでしまっても
逆流は発生してしまいます!
ほかにも、
シリンジポンプという
利便性と安全性を
高めるために使われる
医療機器を使い
薬液を投与していたときのこと…
シリンジポンプにセットしていた
シリンジとチューブが
外れていた!
というケースが
実際にありました。
看護師さんはもちろんですが、
患者さん自身も意識するように
しましょうね!
原因4:輸液流量が少ないため
点滴の輸液流量が
少なすぎるときも、
点滴が逆流してしまう原因と
なります☆
ゆっくり点滴を落としすぎると
点滴ルートが
詰まってしまうんだとか…
点滴の速度というのは
医師の指示で行っていますが、
素人目に見ても
あまりにも輸液流量が
少ないなと感じるときは、
一言声をかけるといいですね♪
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そもそも「点滴」とは?
そもそも点滴とは
いったいどういう治療法なのか
みなさんは知っていますか?
風邪をひいたからという理由で
点滴をしたいと
病院にくる人もいるといいますが
果たして点滴は効果的なのか
みていきましょう★
点滴とは?
基本点滴とは、
・身体の脱水を補うために
電解質溶液を静脈に直接入れるとき
・肺炎、扁桃炎などになり
抗生物質など薬剤を
入れる必要があるとき
・吐き気やめまいが起こるため
薬の内服が難しいとき
・喘息の重症な症状があるとき
・救急搬送されるなど
何らかの病気がある場合
などのときに
必要とされる医療行為のこと。
そのため、
風邪などのときは
点滴は必要でない場合が
ほとんどだということが
分かりますね!
もちろん
たしかに身体が疲れているときに
ブドウ糖や電解質溶液を
静脈に直接入れると
体の疲れがとれる、楽になると
いう人もいると思います☆
しかし、
風邪というのは
ウイルスが原因のため、
点滴で治るということは
ないんですね!
点滴の中身は何なの?
点滴する液は
正しくは「輸液製剤」と
呼ばれています♪
輸液製剤の中身は
・ナトリウムイオン
・カルシウムイオン
・カリウムイオン
・塩化物イオン
・乳酸イオン
という5つの電解質が
水に溶けたものです。
そのため、
「電解質輸液」と呼ばれることも
あるんだとか!
カンタンに言うと
「水に電解質イオンが
溶けている液体」というもの。
風邪を治す成分は
含まれていませんよ。
ちなみに、
点滴の代わりになると
よくいわれている
「ポカリスエット」の成分も
ほとんど点滴とは
変わりません!
味を調整する甘味料が
含まれているだけです★
だから、
栄養がとれないときなど
ポカリスエットがいいと
おすすめされるんですね☆
点滴の注意点
高齢の方に
点滴をするときには、
心臓に負担がかかり
とっても危険!
できるだけゆっくりの速度で
長い時間かけて点滴をするのが
GOODですよ♪
特に心不全のある人には
より注意が必要です!
点滴のときに逆流はなぜ起こるの?逆流が起こる原因4選 まとめ
「点滴のときに
逆流はなぜ起こるの?
逆流が起こる原因4選」
について調べましたが、
いかがでしたか?
点滴のときに逆流が起こる原因は
【原因1】点滴本体のボトルと
穿刺部の落差が少ないため
【原因2】針が動脈に
入ってしまっているため
【原因3】輸液ルートと
延長チューブの接続が
外れているか、緩んでいるため
【原因4】輸液流量が少ないため
という4つがあることが
分かりました★
もし逆流が起こってしまっても
落ち着いて対応するように
しましょうね!