コンタクトって度数の限界はあるの?視力との関係は?
見た目を変えずに
おしゃれも楽しめる
コンタクトレンズ。
あんなに薄いのに
なぜこんなによく見えるんだろう?
と不思議に思います。
そして、あの小さなレンズで、
一体どれだけの度数が出せるのでしょうか?
ちょっと気になりますね。
そんな素朴な疑問にお答えします。
Sponsored Link
コンタクトの仕組みとは
コンタクトレンズは、
涙で潤った角膜に、直接レンズを接触させて
視力を矯正する道具です。
コンタクトレンズという名前は、
「contact(接触する)」という
英語が由来となっています。
今や私たちは、
「コンタクト」と呼んで
慣れ親しんでいますよね。
コンタクトの形状は
中央部に向かって厚みを増し、
外側に向かって薄くなっています。
この厚みで視力矯正を行っているのです。
また、BC(ベースカーブ)といって
レンズの曲がり度合で、瞳のカーブに合わせ
装着具合を安定させるものとなっています。
コンタクトは
ソフトとハードの2種類がありますが、
このBCや度数、その他乱視の有無など
その人に合ったものを選んでいきます。
一見、どれも同じように
見えるコンタクトでも、
緻密な構造を持っているのですね~。
コンタクトの略字の意味は?
コンタクト容器のふたを見てみると、
何やらアルファベットが
記載されていますよね?
それらの意味は以下の通りです。
D(ディオプトリー)→度数(屈折力)
※同じく、度数の意味で
PWR(SPH)=パワー(スフェリカル)
BC(ベースカーブ)→カーブの角度
DIA(ダイア)→レンズの大きさ(直径)
その他、乱視や老視に対応したものだと
CYL(シリンダー)→乱視度数
AXS(アクシス)→乱視角度
ADD(アディション)→遠近の度数差
というように表記されています。
そして、度数の前に
「-」や「+」の記号があります。
これは「-」が近視用、「+」が遠視用
という意味です。
(例:D —1.25=近視用度数1.25)
コンタクトをつけるにあたり、
この度数で見え方が変わってくるので、
これがとても重要なんですね。
この度数の数字は、0から離れるほど、
近視・遠視の度合いが強くなる
という意味合いになります。
度数は小数点第二位までの数字で表し、
0.00(度なし)から0.25きざみで、
数字が上がります。
度数が6.00を超えると、
だいたいのメーカーでは0.5きざみに
なっていくようです。
Sponsored Link
コンタクトの度数の限界
ここで、いよいよ本題の
度数の限界についてです。
メーカーや種類によりますが
ソフトレンズだと20.00程、
ハードレンズだと25.00程までの
上限度数があるそうです。
20.00?25.00?それは度数でしょう?
その場合の視力はどのくらいなの?
そう思う方もいるでしょう。
実は、コンタクト度数からおおよその
裸眼視力がわかる計算式があるので、
それに当てはめてみましょう。
それがこちら
「0.4÷度数=裸眼視力」
20.00度数の場合、
0.4÷20.00=0.02
つまり裸眼視力0.02くらいの人に対応する
ということなんですね!
しかし、度数に限度があるのは
なぜでしょうか?
それは、度数が上がると
レンズの厚みが増すからなんです。
厚みが出過ぎると、目に装着しにくくなる
ということなのだそう。
ただ実際は、近視や遠視だけでなく、
乱視の状態も併せて重い場合などは、
色々と加工が必要になるので
度数の限界でコンタクトを作る人は
あまりいないそうですよ。
それ以上に矯正が必要になると
眼鏡での調整になるようです。
まとめ
コンタクトの仕組みや度数について
見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
コンタクトの度数には限界があり、
レンズの厚みも影響していた
ということがわかりました。
こうして、現代の高性能なコンタクトに
なるまでには、恐らくたくさんの
改良を重ねてきたことでしょう。
そもそも、レンズを目の中に入れる
ということを発案した人が
すごいなぁと思ってしまいます。
これからも、さらに目に優しく、
着け心地のいいものが
開発されることを期待したいですね!