梅雨と秋雨、雨量が多いのは?地域によって差があるってホント?
5月~8月の梅雨や
9月~11月の秋雨には、
日本各地で
雨が降ったり、
曇り空になったりしますよね。
ここで素朴な疑問。
梅雨と秋雨では、
どっちが雨量が多いの?
と疑問に思ったことはありませんか?
そこで今回は、
梅雨と秋雨では
どっちが雨量が多いのか、
検証していきたいと思います。
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梅雨や秋雨になるメカニズムは?
梅雨や秋雨には、
ジメジメしたり、
雨が降り続いたりしますが、
まずは、
その仕組みから
お話ししましょう。
日本の周辺では、
気団と呼ばれる空気のかたまりが
勢力争いをしているのですが、
同じ勢力を持った気団が
複数ある場合は
身動きがとれなくなる状態が
長期に渡って続きます。
これが梅雨や秋雨のメカニズムですが、
少し難しいですよね?(笑)
そんな場合は、
腕相撲を想像してもらうと
分かりやすいかもしれません。
腕相撲というのは、
どちらかが力が強ければ、
すぐに決着がつきますが、
力が同等の場合は
腕が動かず
なかなか決着がつきませんよね。
つまり
梅雨や秋雨の時期には、
腕相撲で決着がつかない状態が
日本の上空で起こっているのです。
梅雨の方が多くの雨を降らせることができる!
梅雨も秋雨も
発生するメカニズムは同じです。
ですが、
どっちが雨量が多いか?
ということになると、
梅雨の圧勝なのです。
それは、
腕相撲で例えるならば、
対戦相手が違うからです。
梅雨や秋雨の時期は、
両方とも夏との境目です。
その頃日本の上空は
暖かく湿った気団が
独占しているのですが、
実は
この気団こそが、
日本の夏を蒸し暑くさせている
張本人!
そこへ、
梅雨の時期は
冷たく湿った気団が、
秋雨の時期は、
冷たく乾燥した気団が
参入してきます。
雨を多く降らせるには、
より大きな雲が必要です。
つまり、
湿気を多く持っているほうが、
大きな雲を作ることができると
いうわけですね。
よって、
湿った2つの気団が
ぶつかり合っている梅雨は、
より多くの雨を
降らせることができるのです。
秋雨だって負けてはいない!
秋雨は雨量には
梅雨にはかないませんが、
強力な助っ人がいます!
それが台風です。
秋雨の時期は、
ちょうど台風のシーズンなので、
影響されることもよくあります。
秋雨が台風に影響を受けると、
梅雨をしのぐ大雨になることも
充分考えられるのです。
ここで、ちょっと豆知識。
秋雨の季節は
台風のシーズンだと書きましたが、
どうして秋には
台風が多く来るのか知っていますか?
先ほど、
暖かく湿った気団の話をしましたが、
その気団が
日本の上空を覆っている
夏真っ盛りの時は
台風は入ってくることができません。
日本を蒸し暑くさせている
張本人は
実は台風から
日本を守ってくれているのです。
なかなか頼もしいじゃないか!(笑)
でも秋に近づいてくるにつれ、
その気団は
すっかり元気がなくなり、
南へと下がってしまいます。
日本上空にさえぎるものが
なくなった秋は、
多くの台風が来てしまう
というわけですね。
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梅雨や秋雨の雨量は地域によって差がある!
梅雨は、
一年で一番雨が多い時期で
それは全国共通だと
思い込んでいたのは、
きっと私だけではないはず。(笑)
でも、
意外にも梅雨よりも秋雨の方が
雨量が多い地域があるようです!
実は、
梅雨の方が雨量が多いのは、
近畿地方から
四国南部を除く西日本だけなんです。
梅雨がない北海道と、
梅雨がはっきりしない
東北を除けば、
四国南部や東海、関東地方は
梅雨よりも秋雨の方が
雨量が多いのです。
それは、
それらの地域の上空は
台風の通り道だということ。
台風に影響されて
大雨を降らせてしまうというわけですね。
そういえば、
梅雨の時期になると
度々ニュースになっていた
関東地方の水不足。
なぜこの時期に水が不足するのか
不思議だったんですよね!
実は、
関東地方の梅雨って
ジメジメする方が多く、
雨があまり降らないそうです。
なるほど、そういうことだったのか!
結局、雨量が多いのはどっち?
お待たせいたしました!
では、
梅雨と秋雨では
どっちが雨量が多いのか?
という疑問の
結論を出してみますね!
梅雨がない北海道と、
梅雨がはっきりしない
東北は除いて考えます。
秋雨の方が多かったのは、
関東地方全域と、
山梨、愛知、三重、鳥取、
徳島、高知を含む
14の地域、
いっぽう梅雨の方が多かったのは、
近畿地方全域と、
鳥取を除く中国地方、
九州地方および北陸地方全域。
さらに、
長野、岐阜、静岡、
愛媛、香川、沖縄を含む
27の地域でした。
こうしてみると
梅雨の方が
雨量が多い地域が
大半を占めていますね!
どうです?
意外でした?
これで秋雨の方が多ければ
梅雨の面目丸つぶれですからね。(笑)
梅雨に軍配が上がり
良かったのかもしれません。