インフルエンザウイルスとインフルエンザ菌の違いってなに?
冬になって気温が下がったり、
空気が乾燥してくると
体調を崩しやすくなります。
中でも特に気を付けたいのは、
インフルエンザ!
一度発症すると高熱になるし、
体の至るところが痛いしで
もう最悪ですよね。
さて毎年インフルエンザが
流行してくると
・インフルエンザウイルス
・インフルエンザ菌
なんて言葉を
よく聞くようになります。
実はこの2つって
全く別物なのをご存知ですか?
今回はインフルエンザウイルスと
インフルエンザ菌の違いを
解説していきたいと思います!
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インフルエンザウイルスとは?
それではまず、
インフルエンザウィルスについて
見ていきましょう。
インフルエンザウイルスは、
インフルエンザの直接の原因です。
このウイルスに感染することで
インフルエンザを発症します。
高熱や節々の痛み、
倦怠感・嘔吐・下痢・咳など
あの憎い症状は
こいつのせいで起こるわけですね。
インフルエンザウイルスへの
感染が疑われる場合は、
鼻や喉の粘膜を採取して
検査キットによる鑑定を行います。
鼻から粘膜とるのって
痛いんですよね…
ただでさえ体調が悪いのに
泣きそうになります(笑)
ただ痛い思いをした分、
結果は数十分という早さで出るので、
すぐに治療に移れますよ。
インフルエンザ菌とは?
続いては、
インフルエンザ菌についてです。
実は「インフルエンザ菌」と
名付けられてはいますが、
実際この菌はインフルエンザと
全く関係がないんです。
中々衝撃的な事実ですよね!
名前負けというかなんというか…。
ではどうして無関係の菌に
インフルエンザなんて
名前がついているんでしょうか?
発端は1800年代。
この時代にインフルエンザが大流行し、
ある患者の検体から
インフルエンザ菌が発見されました。
そしてその菌こそが
インフルエンザの原因菌と判断され、
インフルエンザ菌という
名前が付けられてしまったのです。
後々本当の原因は
インフルエンザウイルスと
判明したのですが、
一度ついた名前は変わらず。
そして現在、
こんなややこしい感じに
なっているわけですね。
ただこの菌はインフルエンザの
原因にこそなりませんが、
体調不良の原因にはなります!
中耳炎や副鼻腔炎・気管支炎に
肺炎や髄膜炎などを引き起こすので、
十分注意が必要ですよ。
またインフルエンザウイルスと比べ、
検査がやや面倒なのも特徴。
タン等の検体を採取したら、
寒天を使って培養していきます。
繁殖を待つ必要があるので、
検査結果が出るまでには
5日程度の時間がかかりますね。
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インフルエンザウイルス・菌の違いまとめ
インフルエンザウイルスと
インフルエンザ菌には、
以下のような違いがありました。
●インフルエンザとの関係
インフルエンザウイルス
・直接の原因
インフルエンザ菌
・関係なし
●主な症状
インフルエンザウイルス
・発熱
・関節痛
・倦怠感など
インフルエンザ菌
・中耳炎
・副鼻腔炎
・気管支炎など
●検査方法
インフルエンザウイルス
・検査キットで検体を鑑定
インフルエンザ菌
・検体を培養
2つが同じものだと
思っている人も多いので、
結構意外ですよね。
また、そもそも菌とウイルスが
別のくくりの微細物なので
これも大きな違いといえそうです。
インフルエンザの話題が出たら、
ちょっと鼻高々に
知識を披露してみてはいかがですか?