春の雲の見分け方!おぼろ雲・すじ雲ってどんな雲?
春は霞と言うように
春の空はぼんやりと
霞んで見えるのが特徴ですよね。
これは大陸から
黄砂が飛んで来たり、
植物の芽吹きとともに
空気中の水分が多くなることが
原因なんですって。
昼と夜の変わり目や、
気温差が大きい日には
この水分が小さな水滴になり
白くもやがかかったように
見えるんだとか!
なんだか幻想的ですねえ。
そして春に見られる雲と言えば?
うーん、あまりこれ!
という代表的な雲は
思い浮かびませんが、
しいて言うなら
おぼろ雲やすじ雲では
ないでしょうか?
と言うわけで、
今回は春の雲と
その見分け方について
ご紹介します!
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おぼろ雲とは
おぼろ雲とは、
空を低層、中層、高層に
分けた場合の
中層から高層にできる雲です。
いわゆる雲!
というような
ハッキリした輪郭を
持っていません。
色は白というより
灰色っぽい感じで、
空全体に広がります。
層が薄くて
太陽や月の光を
通すようなイメージです。
おぼろ雲越しに見える月、
そう、ぼやーっと霞んだような
月のことを
おぼろ月夜と言うんですよ。
よくお花見シーズンに
見られると思います。
ちょっと怖いような
気もしますが、
でもなんとも言えない
風情がありますよね。
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すじ雲とは
すじ雲とは、
その名の通り筋っぽい
形状が特徴の雲です。
ほうきで掃(は)いたような…。
と例えられることが多いですね。
ちなみにすじ雲とは俗称で、
正しくは巻雲(けんうん)と
いう雲の一種です。
巻雲は雲の中で、
1番高いところに
できるんですって。
うん、ほうきかあ。
私のイメージは
ほうきと言うより
羽毛かなあ…。
あるいはティッシュや
お化粧用のコットンを
ちぎったような。
そうなんです。
巻雲には筋雲以外の
呼び名を持つ雲も
あるのですが…。
いずれも繊維っぽい
特徴をもっているのが
ポイントなんです。
羽毛もティッシュも
繊維っぽい感じですもんね。
春に限ったことではなく
秋にもよく見られる雲ですが、
個人的には春のイメージが
強いように思います。
ちなみに、巻雲がうすく
広がっていると、
太陽の周りに輪っかが
見えることがあるんです!
日暈(ひがさ)という言葉を
聞いたことはありませんか?
あるいは太陽が暈をかぶるとか。
そう、それのことです。
これは巻雲が氷の粒で
できている場合に起こるもの。
太陽の光が屈折して
輪っかのように見えるんですって。
日暈を初めて見た時、
昔の人は何かしらの
宗教的な概念に
この日暈を結びつけていたかも
しれないなぁと思いました。
日暈が出ると
良いことが起きるとか
悪いことが起きるとか、
何かの前触れとか?
それくらい神々しい
雰囲気ですよね。
日本の空らしい春の雲
いかがでしたか?
春は少しボンヤリした
空模様や雲が多いようですね。
澄んだ空に浮かぶ
ハッキリした雲も、
とてもキレイです。
でも、春の霞やおぼろ雲など、
なんとなくぼやーっとした
感じの空の方が日本の空らしい。
と、思いませんか?
曖昧であることの美しさ。
白黒つけない美徳。
こういう日本の文化が
私は大好きです。
欧米の人には
イライラされる
でしょうけど(笑)。
霞の向こうに見える、
桜色に彩られた山々。
おぼろ雲の
隙間から見える月光。
春の空は
そんな日本の文化を
表しているように思います。
この春は少し
心にゆとりを持って
春の空や雲を楽しんでみたい
ものですね。