チーズが伸びる理由とは?鍵となるのはタンパク質の成分カゼインだった!
そのまま食べたり、
ピザなどの料理に使われたりと
幅広く需要がある「チーズ」。
特にピザの上のチーズは
よく伸びますよね!
この糸を引くように
延びているという点は
まさにチーズのおいしさを
引き立てています☆
ピザの見た目や香りはもちろん、
チーズが糸を引いて伸びる様子は
食欲をそそりますよね♪
しかし、
なぜチーズがこんなに伸びるのか
その理由を
知らない人の方が
多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
チーズが伸びる理由
について調べてみました!
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目次
チーズが伸びる理由はなに?
さっそく
チーズが伸びる理由について
見ていきましょう!
タンパク質の主成分・カゼインとは?
チーズがなぜ伸びるのか?
という点について
ポイントとなるのは、
チーズに含まれる
タンパク質の主成分
「カゼイン」です☆
みなさんは
「カゼイン」って
聞いたことはありますか?
チーズの原料となっている
牛乳に含まれているタンパク質には
「カゼイン」という成分が
80%含まれています!
カゼインという成分は、
仔牛がミルクを飲んだときに
すみやかにアミノ酸に分解して
消化を助けてくれるんです♪
このカゼインの一番の特徴は、
まさしく熱に強いということ。
一般的に
タンパク質というのは、
熱を加えることで
固まってしまいます。
チーズと同じように
タンパク質が
成分として含まれている卵も、
熱を加えると
ゆで卵や卵焼きのように
固まってしまいますよね…
しかし、
カゼインは110度の熱を
10分加えたとしても
その性質を
変えることはありません!
これだけ熱に強い
タンパク質というのは、
とっても貴重なんです★
伸びる理由はカゼインミセル!
加熱しても固まらない「カゼイン」。
熱を加えると
とろ〜りと溶けて
糸を引くように伸びるという
特性はカゼインならでは☆
カゼインは
ミルクの中で粒の形で浮いており
このカゼインの集合体のことを
「カゼインミセル」と
呼んでいます!
「カゼインミセル」は
網目状に繋がりあっていて、
この構造こそがチーズを
柔らかくしている理由。
熱を加えると網目の一部が壊れて
とろ~り伸びるというわけです!
チーズの種類
チーズは大きく分けて
「プロセスチーズ」と
「ナチュラルチーズ」に
分けられます!
この2つでは
どちらの方が
より伸びるのでしょうか?
プロセスチーズ
プロセスチーズの
「プロセス」とは、
食品保存をするために
加工処理をしたという意味。
ミルクから直接作ったものではなく
ナチュラルチーズを
もう一度加工したチーズのことを
いいます☆
メリットとしては
プロセスチーズは
長期的に
保存することができるという点。
スーパーなどで
よく売られている
6Pチーズやスライスチーズが
「プロセスチーズ」に
当てはまりますよ♪
また、
プロセスチーズは
通常の作り方では
伸びないものが多いのも
特徴のひとつです!
しかし、
作り方を工夫すれば
プロセスチーズでも
伸びるチーズを作ることが
できますよ★
プロセスチーズの種類の中の
スライスチーズには
「とろけるチーズ」というものも
ありますね!
これがまさしく
加工処理をして
工夫して伸びるように作られた
チーズなんですね☆
ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズの
「ナチュラル」とは
ありのままの、
自然のという意味。
ナチュラルチーズは
ミルクを原料にして
作ったチーズのことを
いいます♪
「ブルーチーズ」や
「モッツァレラチーズ」、
「カマンベールチーズ」などが
「ナチュラルチーズ」に
当てはまりますよ★
また、
ナチュラルチーズは
比較的伸びるものが多いのも
特徴のひとつです!
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伸びるチーズの代表格は「モッツァレラチーズ」
ナチュラルチーズの中で
もっとも伸びると言われているのが、
「モッツァレラチーズ」☆
イタリア南西部の
カンパーニャ州が原産で、
水牛のミルクを
原料としています!
最近では
牛乳から作られたものも
多く出回っていますよ♪
モッツァレラチーズといえば
トマトやバジルと合わせた料理の
「カプレーゼ」が有名ですね!
また、
ビザやパスタの
トッピングにも使われていて
加熱すると
ものすごくよく伸びるんです!
ピザを食べたときの
ビヨーンというあの長い糸は
チーズの醍醐味とも
いえますね♪
モッツァレラチーズはなぜ伸びるの?
実はこの理由にも
「カゼイン」が大きく
関係しているといいます★
モッツァレラチーズは
原料となるミルクに
「凝乳酵素キモシン」という
ミルクを固める酵素を加え、
固めます。
すると、
主成分のタンパク質である
カゼインの粒子は
徐々に水と馴染まない性質へと
変化していきます。
そして、この粒子が
リン酸カルシウムと合わさると
外側から引っ張られる力に対して
カゼインは必死に抵抗するんです!
この構造こそ、
あの独特の
モッツァレラチーズの伸びの
正体だったんですね☆
スライスチーズに伸びるタイプと伸びないタイプがあるのはなぜ?
プロセスチーズでよく見る
「スライスチーズ」。
パンに乗せたり挟んだりと
家庭でも登場する回数は
多いと思います♪
しかし、
このスライスチーズには
「チーズが伸びるタイプ」と
「チーズが伸びないタイプ」が
ありますよね!
パッケージに記載はあるものの
どちらも形はほぼ同じで
色合いも同じです。
この2つのチーズの違いは
熱を加えることで
「伸びるか」
「伸びないか」ということ★
両方とも
「プロセスチーズ」の部類に
入るという
スライスチーズですが、
実は原料となる
チーズが違ったんです!
伸びないスライスチーズの場合
伸びない方の
スライスチーズの原料は、
「ゴーダチーズ」や
「チェダーチーズ」のような
風味あるチーズを使い、
味の良さにこだわっています☆
パンにはさむのはもちろん、
サラダに使ったりと
チーズ自体を味わうレシピが
多いですよ♪
もちろん
そのまま食べても
おいしさを味わえます!
伸びるスライスチーズの場合
一方
伸びる方のチーズの原料は、
もっとも伸びると言われる
「モッツアレラチーズ」が主体。
伸びる方は、
熱を加えると溶けだし
糸を引くように作られるため、
パンやピザにのせて
伸びるのを楽しむレシピに
使われることが多いです★
ただし、
味はスライスチーズに比べると
薄めとなっていますよ!
そのまま食べるのを
味が薄めでおいしいと感じる人も
いるようですが、
やはり熱を加えてこそ
おいしさが引き立ちますね☆
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乳化が関係していた!?
チーズが伸びるかどうかは
乳化が大きく関係しています!
チーズを作るときには
種類が異なるものを
ただ合わせていては
成分が分離してしまうんだとか…
そういうときには
「乳化剤」を
強めに加えれば伸びず、
弱めに加えれば伸びるというように
変化をつけることができるんです♪
これを調整することで
ものすごく伸びるチーズや
伸びないチーズまで
自由に作れますよ★
賞味期限の違いは?
伸びるスライスチーズと
伸びないスライスチーズは
味や伸び具合だけでなく
賞味期限にも違いがあります!
伸びないスライスチーズは、
270日前後。
伸びるスライスチーズは、
210日前後。
こう見ると、
伸びないチーズのほうが
少し長めに設定されていますね☆
チーズが伸びる理由とは?鍵となるのはタンパク質の成分カゼインだった! まとめ
チーズが伸びる理由とは?
について調べましたが、
いかがでしたか?
ポイントとなるのは、
チーズに含まれる
タンパク質の主成分
「カゼイン」だいうことが
分かりました!
加熱しても固まらない「カゼイン」。
熱を加えると
とろ〜りと溶けて
糸を引くように伸びるという
特性はカゼインならでは☆
伸びるチーズと伸びないチーズを
食べ比べてみるのも、
楽しそうですね♪